整体院チラシ集客で成果を出すには「配り方」「枚数」「内容」この3つが重要になります。
この3つのうち、1つでも欠けると効果は半減してしまいます。
例えば整体院のチラシは、お店のコンセプトをお客様に伝えるデザインが求められます。
しかし、デザインにばかりこだわってもいけないのです。「配り方」と「枚数」も集客には重要になってきます。
整体院のチラシは効果がないのか?
チラシは効果がなくなったと言う人がいますが、この場合ほとんどが新聞折込のイメージを持っています。
新聞折込なら効果がなくなって当然です。なぜなら、新聞を取っている世帯が劇的に少なくなったからです。
特に、若者をターゲットにする美容院なら、まったくと言っていいほど効果は期待できないでしょう。
若者が新聞を取っていることは、ほとんどないのですから。
ただし、新聞折込は全くダメというわけではありません。
例えば、高級な美容室で富裕層をターゲットにするなら、効果を発揮するかもしれません。
なぜなら、現在新聞を取っているのは、ある程度お金に余裕がある世帯が多いからです。
地域性、業種、ターゲットによって、配り方を考えなくてはならないということです。
さらに、配る枚数や内容に関しても、それぞれ押さえるべきことを押さえていないと、最大限の効果を得ることはできません。
そこでこのページでは、具体的な配り方や配る枚数、チラシの内容の作り方を詳しく紹介していきたいと思います。
チラシの結果を左右する配り方、5つのポイント
チラシで結果を出すには配り方が最も重要です。
そして、最大限効果を発揮するためには、「場所」「手段」「配布者」「周期・回数」「ターゲット」この5つがポイントになります。
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
場所
チラシは地域性や住宅タイプによって大きく反応が違います。
まず地域性で言うと、驚くほど反応率の高い地域もあれば、どれだけ配ってもまったく反応がない地域もあります。
こればかりは、実際にその地域でやってみなければ分かりません。
地域性とは異なり、住宅タイプに関してはある程度予測することができます。
住宅タイプには大きく分けて一戸建てとマンションがありますが、集客しやすいのは間違いなく一戸建てです。
なぜなら一戸建ての方が、チラシを見てもらえる確率が圧倒的に高くなるからです。
マンションの場合、集合ポストの下にゴミ箱が設置されていることが多く、不要なチラシはすぐに捨てられてしまいます。
つまり、自宅の中までチラシを持って入ってもらうことすら難しいのです。
しかし、一戸建ての場合は、不要なチラシをその場で捨てるわけにはいきません。
とりあえず、自宅の中には持って入るのです。
このような理由で、一戸建てのほうがチラシを見てもらえるチャンスは高くなります。
手段
チラシを配る手段には、大きく分ければ新聞折込とポスティングがあります。
ポスティングとは、ポストに直接チラシを投函する方法です。
最も一般的な手段であった新聞折込では、新聞を取る世帯が激減したため、地域の人に満遍なくチラシを届けることができなくなりました。
一方ポスティングは、一軒一軒回るので地域の人にお店の存在を知ってもらえる可能性は高くなるといえるでしょう。
配布者
誰が配るかによっても、集客結果に大きな差が生まれます。
例えばポスティングも、お店のスタッフが配るか業者にお願いするかにより、その結果は代わってくるのです。
スタッフでポスティングする場合、自分たちで配布先を選べるため、集客効果の高い一戸建てを優先して配れます。
しかし、体力と時間が必要なため一日で大量には配れません。
貴重な体力と時間を使うわけなので、スタッフでポスティングをする場合は、効果の高い一戸建てを優先するようにしましょう。
業者にお願いする場合は、短期間に多くの枚数を配ることができます。
特に新規オープンのお店は、早くお店の存在を地域に知ってもらう必要があるので、活用するメリットは大きいでしょう。
その代わり、新聞折込に比べて配布費用は高額になります。
また、業者も利益を出す必要があるので効率が優先されます。
そのため、早く配れるマンションが主体になってしまいます。
2つのポスティング方法は、それぞれにメリット、デメリットがあります。
また、新聞折込にもメリットはあります。
自店の状況に応じて最適な手段を使い分ける必要があるのです。
チラシを何回配るべきか?
では次は、「周期・回数」について解説していきましょう。
周期と回数においては、「近い地域に配る」「何度も配る」と言う2つのポイントがあります。
チラシを撒く場合によくやってしまう間違いが、広い地域に1回だけ撒くということです。
これでは反応を得ることは難しいでしょう。
なぜなら、チラシ集客の最大の目的は、近所の人に知ってもらうことだからです。
知ってもらうためには、何度も伝えなくてはいけません。
1回で伝わるはずがないのです。
髪を切ったばかりの人は、美容室に行く必要がありません。
そのような人がチラシを見て興味を持っても、髪が伸びる頃には忘れられてしまっているでしょう。
そのためチラシは、毎月1回同じ地域に何度も配らなくてはならないのです。
毎月配っておけば、お客様が髪を切るタイミングにマッチして、チャンスを増やすことができます。
例えば、3万枚のチラシを配る予算があるのなら、3万世帯に1回で配るよりも1万世帯に3ヶ月に渡って配るほうが反応は高くなるのです。
ターゲットと配り方の関係性
ターゲットによって、効果的なチラシの配り方は異なります。
ポスティングが良くて、新聞折込はダメというわけではありません。
特に50代以上の高年齢層をターゲットとする場合、新聞折込は非常に有効になります。
なぜなら、新聞は50歳以上の高年齢層の購読率は高いからです。
また、新聞を取っている世帯は、比較的所得が高い傾向にあります。
そして高年齢層は、若年層に比べて定着率が高いという特徴もあるのです。
このような理由から、特に治療院のチラシ集客においては新聞折込のほうが向いているといえるでしょう。
また、美容室においても、単価が高く定着率の高い顧客を集客したい場合は、ためしてみる価値があるといえるでしょう。
最後に、配り方の最大の秘訣は、自店の地域性に合った最適な方法を探すことです。
あなたの地域で一番集客しているお店は、それをすでに見つけているのです。
ポスティングが有効な地域もあれば、新聞折込が有効な地域もあります。
これは、まず一度やってみないことには分からないのです。
業種や地域性により、有効な手段はまったく変わります。
ぜひあなたも、最大限集客できる配り方を見つけてください。
配る枚数の決め方
配り方の次に重要なのが配る枚数です。
実はこの枚数は、集めたい人数によって変える必要があります。
なぜなら、配る枚数と集客数はある程度比例するからです。
つまり、何人集客をしたいのかにより配る枚数も変動します。
チラシの効果を測定する数字として、「反応率」という基準があります。
これは、新規集客数を配った枚数で割って計算します。
例えば、10万枚のチラシを配って100人の新規客を集客できれば、反応率は0.1%です。
最近の傾向では、美容室のチラシの反応率は0.1~0.2%程度であれば成功といえます。
この反応率と、集客したい目標人数があればおおよその枚数を決めることができるのです。
例えば、反応率を0.1%とし、50人集客することを目標とするなら、5万枚が必要といった感じです。
チラシの効果測定の判断基準
チラシの効果が出ているかどうかは、1回配っただけでは分かりません。
最低3回は近い地域に配って、反応を見極める必要があります。
そして、反応率を基準にその後の施策を考えていかなければなりません。
反応率を計算する際に、注意点が一つあります。
それはチラシだけの新規客だけなく、チラシ配布期間の全ての新規客数で計算するということです。
なぜならチラシを配ると、紹介客やホームページからの新規客も増えるからです。
もしチラシの反応率が、0.1%を下回るようなら、何らかの改善が必要です。
例えば、内容を全く違うものにしてみたり、チラシ以外の集客方法を検討したりする必要があるでしょう。
効果を測定していることで、素早く改善策を講じることができるようになるのです。
あなたのお店に行ってみたいと思わせるチラシに潜む3つのポイント
ここからは、チラシ集客で成功するための最後のポイント、チラシの内容について解説していきます。
チラシの内容においては、「デザイン性」「情報量」「キャンペーン内容」この3つが重要になります。では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
デザイン性
簡単に言うと見た目です。
特に美容室の場合、女性を掲載することで「美容室のチラシ」と認知してもらいやすくなります。
何のチラシなのかが一目で分かる、目立ってお客様の目に留まる、お店の雰囲気が伝わることが重要になります。
情報量
必要となる情報量は、業種によって異なります。
例えば、美容室の場合は「美しくなりたい」という欲求が来店理由になるので、写真を多用した美しさを押し出すチラシの内容が効果的でしょう。
これが、治療院の場合は、「痛みを治さなくてはいけない」という問題解決が来店理由になります。
このような場合、欲求より必要性のほうが強いので、文字で治療できるメカニズムなどを説明するほうが効果的になるのです。
業種別で異なりはしますが、お客様に行動してもらうためには一定の情報量は必要となります。
キャンペーン内容
キャンペーン内容は、チラシの効果に最も大きな影響を及ぼします。
例えば、割引だけを打ち出しているチラシをよく見ますが、特に美容室においては不親切なチラシといえるでしょう。
なぜなら美容室は、料金体系やメニューが多種多様なため、結局いくら必要なのか非常に分かりにくいからです。
その状態で「○%オフ」と言われても、結局どれだけ得なのかまったく分かりません。
これではお客様に行動してもらうことはできません。
では、どうすればいいのでしょうか。
まずは、セットメニューにするなど、新規料金を分かりやすくする必要があります。
料金が分かりやすくなることで、割引のお得感の効果を最大限利用することが出来るのです。
どんな割引を実施するかは、地域性と集客したい人数により決めるといいでしょう。
割引して集客すると、客単価が下がると思われがちですが、新規客の集め方次第では客単価を上げることも可能です
例えば、美容室の強みがカラーである場合、チラシでそれを押し出せばカラーをするお客様を増やすことができます。
そのお客様が定着すれば、カラーをするお客様は間違いなく増加します。すると、客単価は上がるのです。
工夫次第で何万円も安くなるチラシのコスト削減方法
チラシのコストを削減する場合、かかる費用ごとに考える必要があります。
チラシ集客を実施する場合かかる費用は、大きく分けて「デザイン費」「印刷費」「配布費」の3種類です。
では、それぞれのコストを削減する方法を紹介していきましょう。
はじめに、印刷費を抑える方法です。
多くの広告会社では、デザイン費と印刷費がセットになっていますが、実はその両方に利益が乗せられています。
つまり、枚数が増えれば増えるほど広告会社が儲かる仕組みなのです。
そこで、印刷はこちらで行うように交渉してみましょう。
最近では、ネット印刷専門の激安会社も数多くあるので、そこを活用すれば印刷費はかなり抑えることができます。
特にデザイナーなどは、分けて対応してくれやすいので、広告会社にこだわらず探してみると良いでしょう。
次に、デザイン費を抑える方法です。
これはフリーのデザイナーであれば、非常に安く対応してくれる人もいるでしょう。
ただしこの点は、費用より成功を優先的に考えた方がいいでしょう。
ここをケチって、ほとんど効果のないチラシを撒いたところで意味がありません。
美容室なら、美容室の経験が豊富な広告会社を、治療院なら治療院の経験が豊富な会社に任せたほうがいいでしょう。
なぜなら業界の経験が豊富な会社には、これまでの知識が蓄積しているからです。
チラシの内容だけでなく、成功の実績のあるキャンペーンメニューなどもアドバイスしてくれるでしょう。
また、業界の経験が少ない会社の場合、素材を持っていない可能性もあります。
素材がなければ、あなたのお店の魅力を100%伝えることができないのです。
最後に、配布費を抑える方法です。
実は、チラシ集客で使う費用の中で、最も大きいものが配布費です。
一般的な大きさのチラシを新聞折込で配る場合、1枚につき2~3円はかかります。
つまり、10万枚を新聞折込すると20万円~30万円必要になります。
オーナーやスタッフが自分でポスティングをすれば、配布費は抑えることが出来ます。
ポスティングはスタッフ教育にも繋がるので、ぜひ実施していただきたいと思います。
なぜ教育に役立つかというと、お店が広告で集めた新規客には、スタッフはありがたみをあまり感じません。
ところが自分がポスティングして集めた新規客には、気持ちが自然とこもります。
その結果、新規リピート率も上げることができるのです。
また美容室の場合、アシスタントがスタイリストとしてデビューする時に、全スタッフでポスティングをするのも良い方法です。
この場合の目的は、デビューするスタッフにお客様を付けてあげることです。
これなら、みんなが心をこめて頑張れるからです。
ただし、ポスティングの目的がお店のコスト削減なら、スタッフはやる気をなくしてしまいます。
そうなると離職してしまいかねないのです。
これだけは避けなくてはなりません。
人が商品となる美容室や治療院にとって、スタッフはお店の財産となります。
スタッフでポスティングを行う目的は、スタッフの成長のためなのです。
人の成長や成功を、本気で考えてくれるオーナーに人はついて行きます。
そして、そのようなお店が繁栄することができるのです。
チラシ集客を成功させて、整体院を繁盛させよう
このように、チラシ集客を行う場合、3つのポイントを押さえることで成功する確率を上げることが可能です。
ただし、どのお店にも適した、確実に成功する方法というものは残念ですが存在しません。
お店周辺の特性を深く理解し、お店それぞれの強みを活かすことで、初めて集客は成功するのです。
そのためには、経営者が集客の知識を持つ必要があります。
あなたもぜひ、集客の知識を身につけ、自店の環境に合わせたチラシ集客を考えてみてください。
ピッタリはまるものが見つかれば、あなたのお店が地域ナンバーワンになることも難しくないでしょう。